84ゴジラ封切りの何ヶ月か前に、地元、仙台駅前の百貨店型大型スーパーの『エンドーチェーン』の屋上に展示された、動くサイボットゴジラを見ました。
その数ヶ月後、実際に映画に登場したサイボットゴジラを観ての、当時の感想です。
サイボットゴジラは実際、劇中では出番が少なかったなぁ。しかし見せ場は作った!
有楽町に物件を探しに来たゴジラさんは取材ヘリに向けて顔を横に動かしながらショートレンジの青白い息をひと吹き!
カドミウム弾を喰らって「うぐぐっ」てなる時の、意図的なものかそうではないのか分からない体の揺れ!(おお!エンドーチェーンの屋上で見たあの揺れだ!)
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そしてカメラをパンダウンしていくと胸の部分が膨らんだり戻ったり。東宝さん、サイボット作ってよかったね。
2014年の技術で作ったらどんなふうになったんだのでしょう。
提案の段階で「それならCGでいきましょう」なんてなるのでしょうね。
そう言えば、『3丁目の夕日』版CGゴジラとサイボットゴジラって似てるな!と思って動画を見てみたら全然似てませんでした。
このサイボットゴジラ、面構えは84’ゴジラスーツの顔よりはこちらの方が哺乳類的というか両目で目標を捕らえられる肉食獣の目になっています。目が正面向き過ぎだろうと思えるくらいです。
かたや84’ゴジラスーツの方の目は製作者が「悪いゴジラ」を意識し過ぎたのか、三白眼になってるのはいいけれど、いつも上ばかり見ていて、両目でものを見ていない感じです。(パーティーで使う馬の被り物を連想してしまうのです。ごめんなさい。)
動画の中で、中野昭慶特技監督は84ゴジラの目について語れれています。
サイボットゴジラ の歯が…
今、サイボットゴジラを見直してみると、歯の一本一本がほっそくて、亀田のあられお煎餅を食べたら一発でアウトでしょ!
(着ぐるみのゴジラの牙は下向きに生えていますが、サイボットゴジラの牙は外向きに生えています。なんとなく2代目アンギラスの牙の生え方に似ています。)
と言っても、ひとつの作品に顔の違うゴジラが堂々と出てくるのは初代『ゴジラ』からの伝統みたいなもので、ファンはそれも受け入れるのです。
それを後で楽しむのです。何よりまた、ゴジラ映画をつくってくれてありがとうと思った1984年の年末でした。
追記 2017.3.18
サイボットゴジラの歯がちょっと細すぎないか?と最初に観た時から思っていたのですが、『シン・ゴジラ』の歯はもっと細い! 歯並びも悪い!