時代背景によって変化するゴジラ映画に込められたメッセージ

この記事は『シン・ゴジラ』が公開される前に書いたものです。

『シン・ゴジラ』を観て、テーマを、なんとなくですが私は庵野氏から受け取りました。

日本人以外には理解できないテーマだったかもしれませんが、「入れた」感があります。

84’的なものを…。

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今、外交安保をゴジラ映画に挟み込める事ができるか

1984の『ゴジラ』(84ゴジラ)が今、私の心に重く響いています。なんだか、面白いとか面白くないとかの問題ではなく、時代背景を考えると、よく作ってくれたと思える作品だと、今になって思えるのです。

まだソビエト連邦が存在していたあの時代。『米ソ冷戦』を映画の中の素材として堂々と使っている点も、現在の視点でみれば、よくやった。というか、「こういう題材は止めておこう」ということを考えなくてもよかった時代だったのかなぁと思えてきます。

逆にいえば、その当時、日本がある程度平和を享受できていたからこそ、「非核」を偉そうに語ることができた。特に2015年現在の世界の情勢を考えると、余計にそう思えるこの頃です。(今のご時世にこのテーマで作れるか?)

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ゴジラ映画には人間社会への警告メッセージが必要だとすれば

ゴジラは映画毎に、時代を反映した警 告メッセージを残してゆく事が多いですよね。(全くそうでない時もありますが…)

核実験問題、行きすぎた商業主義、鍵っ子、公害、遺伝子操作の是非など。

そして2016年がそこまで来ている現在、東宝のゴジラ映画は、真正面から現在の社会問題をテーマに盛り込める事ができるのでしょうか。

「たとえば東宝は新しいゴジラ映画の題材に〈南シナ海の〜問題〉〈〜諸島の領有権〉〈安保問題〉などを入れる勇気はありますか?」(小林桂樹さん風に)

私もおじさんになったせいか、外交や安全保障などに無頓着では恥ずかしい年齢ではあるので、日本国民の中に、左右様々なご意見がある、これらの問題をゴジラ映画の中でメッセージを送るのは至難の技だと思うのです。やっぱり無理ですよね。

監督や脚本家の志向、協賛の会社やテレビ局の普段の方向性など複雑に絡んできて、(〇〇新聞が映画のメッセージを大絶賛すれば、□□新聞は評価できない)なんて事が起きたりして…。

製作中?の『シンゴジラ』には、どのような社会的メッセージが盛り込まれるのでしょうか?

庵野秀明さんが総監督ということは『エヴァンゲリオン』を考えてみると、もっとパーソナルな出来事がテーマになるのかなと。

とはいえ『ゴジラ映画』は娯楽性が重要ですよね

84ゴジラが封切られた時、私は高校生でしたが、反核のメッセージうんぬんより、単純に、街をぶち壊していく新しいゴジラが見たいだけだったりしたワケです。

だって、初めて第1作ゴジラを見たのは、84ゴジラ封切りの数ヶ月前で、好きな映画は『キングコング対ゴジラ』だったり、『怪獣総進撃』ですもん。

しかし、それだけではダメなのでしょう。その映画が長く人の心に残り、時として議論の題材になる。そのためには、見る側が最初は気づかなくても、実は、根底にメッセージが流れていなくてはいけないのですね。

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