星由里子さん逝去。ゴジラ映画や若大将シリーズの思い出

悲しすぎます。

『モスラ対ゴジラ』に出演されていたメインキャストで、ご存命なのは宝田明さんだけとなってしまいました。

星由里子さんが逝去されました。

眩いばかりの美しい女優さんでした。

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星由里子さんのご病気は?

星由里子さんのご病気は、肺ガンとのことです。

個人的には、私の母の年齢のひとつ下になります。

現代の日本人の寿命を考えれば早すぎます。

気づかなかった後年の星由里子さん

『モスラ対ゴジラ』や『三大怪獣地球最大の決戦』で、幼い頃見ていた星由里子さん。

その後特撮映画を観ることもなく、十数年を過ごしていましたが、テレビでたまに見るその人が、あの『モスラ対ゴジラ』に出ていた星由里子さんと同一人物だとは、気がつきませんでした。

そうですよね、だってリアルタイムで見ていた星由里子さんは、おふくろの歳とほぼ一緒ですもん。

このギャップは、なるほどザ・ワールドに出演していた水野久美さんと、X星人波川女子が同一人物だと分からなかった、あの現象と同じものでした。

とはいえ、お年を召された星由里子さんも気品に溢れていて素敵でした。

そう思ったのは、高嶋政伸を若大将に見立てたローソンのCMでした。

星由里子さんは店長?(高島忠夫)の奥様のような役で、ローソンの店員のユニホームを着てそのコマーシャルに出演しておられました。

『モスラ対ゴジラ』の星由里子さん

『モスラ対ゴジラ』に新米カメラマン役で出演している星由里子さん。

究極の可愛さです。

正直、現代の若い女優さんや女性アイドルより、私は星由里子さんのほうがお好みです。

『モスラ対ゴジラ』の劇中では彼女の役名は出てきたでしょうか?

そんなことはどうでもいいくらい可愛らしい。

博士の研究所で放射能の洗浄を受けている時に、プイっと横を向く時の小生意気さが、ムッチャかわいいのでした。

『モスラ対ゴジラ』のそのシーン、一度ご覧あれ!

『三代怪獣地球最大の決戦』の星由里子さん

『三代怪獣地球最大の決戦』での星由里子さんも、いい味出しています。

怪獣映画なのに、星由里子さんのテイストは、完全にホームドラマに出てくる若い娘さんのノリです。

関沢信一さんの脚本のテイストなのでしょうが、

兄役の夏木陽介さんとのやりとりやお母さんとのやりとりが、怪獣映画とは思えません。

映画の最初のほうの、親子3人のシーン。

私は学生時代、このシーンを実家の茶の間のテレビで、レンタルで借りてきたビデオで見ていました。

夏木陽介さんの、

「女は自動車に弱い。いいところ見せてもらったよ。」から

彼らのお母さんとが、
「6チャンネルにしておくれ。」あたりまでのシーン。

星由里子さんが、小泉博さんが恋人ではなくて、大学の先生だと説明すると、お母さんが微笑ましく、

「いいじゃないか」というシーン。

全く怪獣映画に興味のない、うちのお袋が、クイっとその一連のシーンだけを、ホームドラマでも見るかのように楽しんでいたのを思い出しました。

てな感じで、SF感をまったく身にまとっていないでゴジラ映画に出演している感覚がなんとも素敵です。

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『三代怪獣映地球最大の決戦』のクライマックス!

モスラが、ゴジラとラドンの説得ぬが上手くいかず、モスラ単独でキングギドらに戦いを挑みます。

キングギドラの引力破壊光線で、何度も宙に飛ばされるモスラの幼虫!

モスラの幼虫が飛ばされる度に、夏木陽介さん、星由里子さん、志村喬さんの驚くカットが挟まれます。

これは、夏木陽介さんの追悼記事でも書きましたが、それぞれの俳優さんの驚きの表情がわざとらしくて面白いのです。

特に、星由里子さんの演技がわざとらしくていい。

本多猪四郎監督は、女性の演技も、自分がそっくりそのまま演じて見せたと言われていますが、星由里子さんのこの時のリアクションのカットも、監督自らが、一度演じて見せたのでしょうか?

私は、残念ながら『世界大戦争』の星由里子さんは、まだ見ることが出来ていません。

これは、いつか観たい映画です。

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●私にとっては小泉博さんは特撮映画俳優です

星由里子さんといへば『若大将シリーズ』の「すみちゃん」

星由里子さんといへば、加山雄三さん主演のご存知『若大将シリーズ』に出てくるヒロインの「すみちゃん」です。

シリーズの映画ごとに、すみちゃんの「すみ」の字が違っていたはずなので、ここでは「すみちゃん」とします。

私はリアル『若大将』の世代ではないのですが、80年代の終わりにレンタルビデオで『エレキの若大将』『海の若大将』『アルプスの若大将』を観て、すみちゃんに惚れてしまいました。

あれ!モスゴジに出てた人じゃん!こっちもめっちゃかわいい!」

若大将が大学生のボンボンなのに対して、すみちゃんは楽器屋の店員さんとか、高卒?的なイメージを醸し出している間柄なのが『エレキの若大将』のいいところです。

田沼雄一の大学生の仲間の女性達がちょっと?な感じが表現されています。

その60年代の大学生の女性達と、高卒であろう、すみちゃんのちょっとした階級の違いを感じる雰囲気が、若大将とすみちゃんのラブストーリーをいじらしく感じさせます。(アルプスの若大将ではすみちゃんはスチュワーデスで才女っぽかったですが…。)

すみちゃんは、ちょっと気が強目で、嫉妬心を露わにして行動するようなキャラクターなのですが、こんな可愛い女性に嫉妬されてみたいと映画を観た男たちは誰もが思ったことでしょう。

私も思いました。

そして若大将にも憧れました。こんな爽やかな奴になりたいと。

初めて聴いた「君といつまでも」を途中から歌い出すすみちゃん

『エレキの若大将』から生まれたヒット曲のひとつは『君といつまでも』です。

田沼雄一の(加山雄三)が中禅寺湖のほとりで、すみちゃんに向って

「君のことを想って作った曲があるんだ、聞いてくれる?」

と言って歌い出すのですが、

初めて聞いた歌なのに、すみちゃんが途中から一緒に歌い出すのでした!

このシーンで、加山雄三さんは、とても無表情で歌っているのですが、その原因は、すみちゃんが途中から一緒に歌うのが納得いかなかったからなのだそうです。

星由里子さんがお亡くなりになったというのに、世間がの取り扱いが大きくないような気がしてなりません。

星由里子さん、昭和の大スターのお一人です。

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