『ゴジラの逆襲』を評価する理由

ゴジラ映画がシリーズ化されるきっかけになったかどうか分かりませんが、『ゴジラの逆襲』が制作されなければ、その後のいくつもの楽しいゴジラ映画は作られなかったかもしれません。

その点で、もう『ゴジラの逆襲』という映画は評価できてしまうのですが、それ以外にも評価できる点があるはずです。

私の『ゴジラの逆襲』にたいする評価はもちろん『A』でございます。

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『ゴジラの逆襲』の世間の評価は?

『ゴジラの逆襲』は、観客数はけっこう入っています。

前作『ゴジラ』の961万人には及ばないものの、『ゴジラの逆襲』は834万人と、第1作に続いての大ヒットと言ってもいいでしょう。

世間はゴジラ映画を観たかったのです!(たぶん)

…しかし画面が暗くてよく見えない。

『ゴジラの逆襲』は社会的メッセージがない

ゴジラ映画というと、何か社会的なメッセージを入っていなければならないような風潮がありますよね。

しかしゴジラ映画は、第2作目にして、社会的なメッセージは、ほぼありません。

ただ、アンギラスの説明を映画の中でする際、

「原水爆実権が、アンギラスまでも呼び覚ました」とか言うシーンがあるくらいです。

あなたは、『ゴジラの逆襲』の中にどんなメッセージを感じましたか?

男の友情。

小さくても力を合わせれば大きな敵にも勝てるのだ!

というメッセージは感じられましたが、社会的なメッセージではありません。

でも、ゴジラ映画にもこのような佳作があってもいいと私は思います。

けっこう人間ドラマがしっかりしていて評価できる

思いませんか?

『ゴジラの逆襲』ほど人間に感情移入できる映画はゴジラシリーズの中では珍しいと思います。

ゴジラ映画は、初代『ゴジラ』を除くと、ほとんどの映画が、人間達はクライマックスに向かう直前で怪獣達とバトンタッチするイメージがあります。

しかし『ゴジラの逆襲』は最後まで人間が主役になっています。

映画が『ゴジラ対アンギラス』になっていなくて、アンギラスが中盤ですでにやられて居なくなってしまうという、この後に続くシリーズとは明らかに違う物語の構成がこの映画の異色さを浮き立たせています。

登場人物のキャラクターがはっきりと一人ひとり出ているのもいい演出です。

小林の「花婿さん」というあだ名エピソードなどをうまく絡めて、観ているほうがキャラクターに情が移るように持っていく。

そして、小林機の山への激突…。

悲しまずにはいられません。

月岡の最期のセリフ

「小林、とうとうゴジラをやっつけたぞ…。」

第1作目を除いて、人物で感動させるクライマックスは他にあったでしょうか?

GMKの宇崎竜童くらいかな。

人間ドラマという点でも『ゴジラの逆襲』は脚本として評価できます。

キャラクターが会社員という珍しいゴジラ映画

ゴジラ映画、いや、怪獣映画って、人間のメインキャラクターが、

  • 博士
  • 記者などのマスコミ関係者
  • なにかの隊員
  • 政治家

っていうパターンが多いと思いませか?

しかし、ゴジラ映画第二作目のメインキャラクターたちは、会社員です。

月岡は、もと日本空軍のパイロットだったが、自衛隊には入隊せずに、サラリーマンパイロットをしている。

この設定、いいと思いませんか?

『ゴジラ』のオガタは、サルベージ会社の社員ですが、もう1人のメインキャラのは芹沢博士です。

一般人をゴジラ映画の主役にすることに上手く成功しているという点で評価できます。

佐藤勝氏の音楽が良い

ゴジラ映画と言えば伊福部昭氏というイメージがありますが、どうしてどうして、佐藤勝氏の音楽も秀逸です。

私はビデオが普及する前はゴジラ映画は『ゴジラ』『ゴジラの逆襲』『キングコング対ゴジラ』は観たことがありませんでした。

80年代には、東宝特撮の音楽を集めたLPレコードが販売されていました。

映画のダイジェスト版を3、4作分納めたLP盤もありました。

私が持っていたLPの中に『ゴジラの逆襲』のドラマダイジェストが入っていました。

音だけで、クライマックスのジェット戦闘機とゴジラの攻防をイメージするという、なかなかクリエイティブな聴き方です。

佐藤勝氏の音楽は、このLPで私の頭に刷り込まれました。

ゴジラとアンギラスの闘いでは、音楽なのか効果音なのか、前衛的で絶妙な音楽をつけてらっしゃいます。

「シャイーーーン」とか。

佐藤勝氏は、あのジャズッぽい、メカゴジラの登場の音楽。あれも良かったですね。

って、怪獣映画しか知らない私が、佐藤勝氏の音楽を語るには知識がなさすぎます。

黒澤映画や戦記物、名作『幸せの黄色いハンカチ』の音楽など…。

巨匠です。

伊福部昭氏に勝るとも劣らないお方なのです。

その佐藤勝氏の初期の映画音楽とあって『ゴジラの逆襲』は評価できます。

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『名所が壊れる』がシリーズ化された、画期的な作品

ゴジラ映画といえば毎回、有名な建造物がゴジラによって壊される。

というのがお約束です。

『ゴジラの逆襲』では大阪城。

モノクロ映画というのもあって、ドキュメンタリーを見ているようです。

一度失敗したらしいのですが、大阪城が崩れる時の迫力は凄い。

スタジオを目一杯に使って、遠景で二頭の格闘を見せます。

この遠景ショットが巨大感満点。

お城の壊しは、

  • 熱海城『キングコング対ゴジラ』
  • 名古屋城『モスラ対ゴジラ』
  • 松本城『三大怪獣地球最大の決戦』

と続いていきました。

旅行や出張で大きな街や観光地に行くと、他の人とは違う感覚で建物を見てしまう。

ゴジラファンあるあるです。

大阪城=ゴジラとアンギラスの死闘

という思考…変ですか?

『ゴジラの逆襲』があまりヒューチャーされない理由は?

『ゴジラの逆襲』ってなぜか、話題に上ることが少ない映画だと思いませんか?

その理由を個人的な意見であげてみました。

  • 画面が暗くてよく見えない。
  • 本多猪四郎、伊福部昭の両巨匠が参加していない。
  • 逆襲ゴジ着ぐるみの、急ぎで作った感
  • 海外ではジャイガンティスだったから

画面が暗くてよく見えない

正直、これ劇場で公開していたのか!と思うほど画面が暗くてよく見えない。

それがドキュメンタリーフィルムのようで雰囲気は出ているのですが。

確か、ゴジラに向かってお巡りさんがピストルを構えるという、面白いシーンがありました。

本多猪四郎、伊福部昭の両巨匠が参加していない。

どんな経緯で両巨頭が参加しなかったのか分かりませんが、それもまた意義があったと私は思います。

特に佐藤勝氏の音楽は良いと思います。

逆襲ゴジ着ぐるみの、急ぎで作った感

逆襲ゴジって、ガレージキットの創世記から現在まで、他のゴジラスーツと比較してフィギュアとして世に出た数が少ないような気がします。

まあ、映画が暗くてよく見えないこともあり、一般人の原型製作者には資料が少ないのが理由かもしれません。

個人的に感じることは、初代ゴジラは、素材が硬すぎてアクションできなかったところに、今作では怪獣同士の決闘をしなければならないということで、着ぐるみの軽量化が図られました。

まだ試行錯誤の時だったのだと感じます。

逆襲ゴジラは、角度によって人間のシルエットが丸出しに見える時があります。

でも、ある角度では物凄く野生的でカッコいいのです。牙が良い!

なんとなく、お顔にキンゴジへの流れ、逆襲ゴジのほっぺにお肉を盛り付けたら、キンゴジっぽくなると思いませんか?

海外ではジャイガンティスだったから

ゴジラの逆襲は、アメリカでは配給会社が『ゴジラ』と違っていて「Godzilla」という名前を使えなかったようです。

『ゴジラの逆襲』はタイトルは『GIGANTIS, THE FIRE MONSTER』ゴジラは“ジャイガンティス”という名前になっていました。

アメリカでは、テレビで土曜日にゴジラシリーズを観るというのが定番らしいのですが、ゴジラの逆襲は放送されていたのでしょうか?

日本軍の元特攻隊が活躍する映画は子供向け時間帯には、やらないかもしれませんよね。(あくまで推測です)

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最後に

だらだらと個人的感想を書いてしまいましたが最後まで読んでいただいてありがとうございます。

私の『ゴジラの逆襲』に対する評価は『面白い!』です。

グッバイ!花婿どん。

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